ひび割れ・浮き・ダレ割れ・落下防止に!
Astron(アストロン)を使用している施工業者さんでは、検査後の手直し、
引渡し後のメンテナンス工事が激減しています。
Astron(アストロン)とは
モルタル補強用ナイロン繊維
優れた保水性により施工性向上、かつひび割れ防止効果を発揮
均一分散性により、モルタルの面連結性強化
Astron(アストロン)の特徴
- 練り混ぜ時の繊維の分散性に優れているため、均一に分散しますので、モルタルなどの「ひび割れ」に特に有効です。
- 特殊強力繊維の保水性がモルタルのドライアウトを抑制しますので、初期乾燥による「ひび割れ」に特に有効です。
- 目視では繊維が入っているのが分からないほど、きれいな仕上げ面が作れます。
- アストロンの親水・保水性が「コテすべり」「コテ切れ」などの作業性を改善します。
- 小袋の外装フィルムが水で溶けるため、袋のまま投入できゴミが発生しません。
Astron(アストロン)の物性値
直径 (μ) |
密度 (g/cm3) |
引張強度 (CN/dtex) |
伸度 (%) | 融点 (℃) |
耐アルカリ性 (ph=13) |
---|---|---|---|---|---|
28 | 1.14 | 6.7 | 21.9 | 250 | 優 |
Astron(アストロン)製品
アストロン15(50g/1袋)
・現場調合モルタルでご使用の際は、セメント1袋(25kg)に1袋入れて下さい。
<練り混ぜ方法>
砂→アストロン15→セメント→清水
<練り混ぜ方法>
砂→アストロン15→セメント→清水
アストロン10(50g/1袋)
・現場調合モルタルでご使用の際は、セメント1袋(25kg)に1袋入れて下さい。
アストロン10はモルタルを薄く塗りつけるときにご使用下さい。
・各種補修材には1/3袋を目安としてご使用下さい。
・タイルの張付けモルタルには1/3袋を目安としてご使用下さい。
アストロン10はモルタルを薄く塗りつけるときにご使用下さい。
・各種補修材には1/3袋を目安としてご使用下さい。
・タイルの張付けモルタルには1/3袋を目安としてご使用下さい。
アストロン投入型(500g/1袋)
・生モルタル、非構造用コンクリートなど、ミキサー車へ直接投入できます。
・現場に着いたミキサー車のホッパーに袋ごと投入できます。
・0.5m3あたり1袋投入してドラムを3分高速回転した上でご使用下さい。
・現場に着いたミキサー車のホッパーに袋ごと投入できます。
・0.5m3あたり1袋投入してドラムを3分高速回転した上でご使用下さい。
アストロン取り扱い商品一覧
商品名 | 荷姿 | 内容 |
---|---|---|
アストロン15 アストロン10 |
100袋/1ケース | 15mm 10mm |
アストロン投入型 | 20袋/1ケース | 10mm |
アストロン
アストロン混入モルタル断面
●初期乾燥によるひび割れ抵抗試験
試験方法:JIS A6916に準拠セメント/標準砂 : 1/1(wt)、塗り厚 : 6mm
養生 : 20℃、60%RH室内 6時間(風速3m/s、10%強制換気)
プレーンモルタル
アストロン混入モルタル
ご使用に際して
Astron(アストロン)は高強度ナイロン繊維でタイヤコードに使用されております。
モルタル・コンクリート中に数多くの繊維を均一に分散するために、約28ミクロンの細さで製造しています。
アストン15(繊維長15mm)では0.5m3あたり約4500万本の繊維が入り「ひび割れ・連結効果・乾燥収縮クラックの抑制」に有効です。
又、次のような傾向があります。
生モルタルの場合は、フロー値180mm以下の場合、約20mmフローダウンする傾向にあります。
生コンクリートの場合は、構造用の生コンクリートに繊維を投入することがJIS表示規格において正式には認可されていないため、 現状は雑コンクリート(主に土間)での使用例がほとんどです。
コンクリートの呼び強度にもよりますが、一般に2cmほどスランプダウンの傾向にあります。
モルタルポンプで高階層まで送る時は、作業性(流動性)確保のための配管、モルタルの柔らかさの事前確認をお願いします。
なお、流動性確保のための添加剤はAE減水剤などのご使用を検討いただき、加水による流動性確保の方法は避けて下さい。
<外装フィルム>水にぬれると溶ける原料を使用しています。
モルタル・コンクリート中に数多くの繊維を均一に分散するために、約28ミクロンの細さで製造しています。
アストン15(繊維長15mm)では0.5m3あたり約4500万本の繊維が入り「ひび割れ・連結効果・乾燥収縮クラックの抑制」に有効です。
又、次のような傾向があります。
生モルタルの場合は、フロー値180mm以下の場合、約20mmフローダウンする傾向にあります。
生コンクリートの場合は、構造用の生コンクリートに繊維を投入することがJIS表示規格において正式には認可されていないため、 現状は雑コンクリート(主に土間)での使用例がほとんどです。
コンクリートの呼び強度にもよりますが、一般に2cmほどスランプダウンの傾向にあります。
モルタルポンプで高階層まで送る時は、作業性(流動性)確保のための配管、モルタルの柔らかさの事前確認をお願いします。
なお、流動性確保のための添加剤はAE減水剤などのご使用を検討いただき、加水による流動性確保の方法は避けて下さい。
<外装フィルム>水にぬれると溶ける原料を使用しています。
シンナーにも溶けません
シンナー、塩酸、エポキシ、早強材、接着剤などにも溶けません。
厚みの少ない土間に最適です
土間厚みが小さく、ワイヤーメッシュが敷き込めない場合(例:床暖房)などに最適です。雑コンクリートのひび割れ対策にもご使用いただけます。
過積載車両での搬入は避けて下さい
ドラムの羽根が隠れた状態では分散しにくくなります。作業性(流動性)の確保のための加水は避けて下さい
流動化剤・AE減水剤などをお勧めします。アストロンQ&A
Q1.アストロンの原材料は何ですか?
- 高強力、高伸度のナイロン繊維です。具体的にはトラック、乗用車等のタイヤ補強用糸、船舶を係留するロープ等に使用されている繊維をベースにアストロン用にカットしたものです。
Q2.アストロンはどのような所に使用するのですか?
- 建築業界の湿式工法に関わる分野で使用できますが、特に左官に伴うモルタル工事のほとんどの部位に有効に使用できます。
Q3.アストロンを使用する目的は何ですか?
- 今まであきらめていたモルタルのクラック発生を防止すると共に、何らかの外的要因で発生したクラックに対しアストロンの面連結によりモルタル等の剥落を防ぎます。
Q4.アストロン混入モルタルは燃えますか、燃えた場合、有害物質を発生しますか?
- バーナーなどでアストロン混入モルタルを暖めた場合、軟化点(約180℃)で糸が軟らかくなり、融点(約250℃)以上で糸が溶けます。 更に高温に熱した場合、400℃前後で燃焼します。燃焼が不十分な場合は炭化し黒くなり、燃え尽きれば燃焼ガス(CO²、NO²、H²0)となってなくなります。 ただしモルタルに添加するアストロン量は0.3%と少なく、ほとんどがモルタルの中に混入しており、酸素の供給がない状態では燃える事はなく熱分解します。 またアストロンは一般家庭公共施設、ホテル等の屋内のカーテン、ジュータン、カーペット等に使用されている素材と同じナイロンであり、心配はないと言えます。
Q5.ナイロン繊維の特徴は何ですか?
- ナイロンは一般的なビニロン、ポリエステルに比べ、強度と伸度の積が高く、高タフネス繊維と言われています。代表的な使用用途としては、高強度、高伸度が要求される車輌タイヤの補強材、船舶を係留するロープ、釣り糸等、が挙げられます。
1.優れた高タフネスを有する繊維
2.耐摩耗性に優れた繊維
3.耐衝撃性に優れた繊維
4.耐アルカリ性に優れた繊維
5.耐薬品性に優れた繊維 Q6.アストロンの太さと繊維の数はどのくらいですか?
- 使用する繊維は6.5dtex(10,000mで7gの重さを意味する)で太さは約28ミクロンと細く、10g中の繊維数はカット長15mm品で100万本、10mm品では150万本になります。
Q7.アストロンは水分によりどのように反応しますか?
- ナイロンの吸水率は下記のように湿度に大きく影響されます。
20℃×20%R.H 約1.5%
20℃×65%R.H 約4.5%
20℃×95%R.H 約8.5%
また飽和状態まで吸水した場合の長さ方向の膨潤率は約4%、面積膨潤率は約2%で、体積膨潤率は約10%です。 このようにナイロンには保水性があり、湿度が高くなると吸湿性を発揮し、これに伴い体積膨張率が高くなり、モルタル表面から雨水の浸入を防ぎます。ナイロンが保水性を持つ理由は、繊維の分子量中に-OH基をたくさんもっており、この-OH基と水の-OH基が結び付くためで、水との親和性のある素材と言えます。 Q8.何故アストロンはモルタル中での分散が良いのですか?
- 上記の通りナイロン繊維は親水性の繊維であり、更に繊維表面に界面活性剤を付与しているため、水との馴染みが良く良好な分散性を発揮します。よって親水性処理をしていない疎水性繊維では分散性が悪くなります。
Q9.アストロンの耐薬品性はどうですか?
- ナイロンは強酸類の濃塩酸、濃硫酸、濃硝酸で一部分解を伴って溶解しますが、一般的な酸性雨程度のph5~6では影響しません。また耐アルカリ性も良好で、セメントのPH12~13では強力低下はほとんどありません。 有機溶剤について、一般溶剤(メタノール、エタノール、トルエン、シンナー等)には不溶ですが、フェノール類(フェノール、クレゾール等)、濃ギ酸には溶解します。
Q10.アストロンを使用するとなぜ「鏝切れ」がよくなるのですか?
- ナイロンに保水されている水が上からの「こて圧」により、モルタル表面近くで適度にブリージングを起こし「鏝切れ」をよくします。又、その際「作業性を改善する水=ナイロンに保水されていた水」が表層に現れ通常のモルタルの加水量に戻るためモルタルへの悪影響はありません。
Q11.アストロンは「ダマ」になりませんか?
- 前述のようにアストロンには特殊な表面処理をして分散性を確保している共に、ナイロンの親水性が他の繊維と比べて「ダマ」の発生を抑えています。ただし、規定量以上の混入とミキサーの羽根の種類によっては「羽根」にアストロンがからみつく場合があります。その際発生した「ブロック」はモルタルに戻さないで下さい。
Q12.アストロンはモルタルに伏せ込めますか(表面で目立ちませんか)?
- ナイロンの親水性がセメントミルク(ノロ)と良く馴染むため、適度な柔らかさのモルタルの状態で「鏝」をあてればふせこめます。(当然乾ききってからの作業では無理です。)写真などでの確認のようにほとんど表面にあらわれません。角を起こした場合でも同じです。
Q13.なぜ「ひび割れ防止」に有効なのですか?
- アストロンのモルタル内における「分散性」、「保水性」「靭性(タフネス)」が複合的に作用し、モルタルの収縮クラックに有効に働きかけているからです。
Q14.どの程度「ひび割れ防止」に有効ですか?
- セメントの収縮クラックを完全にとめる事が出来れば「ノーベル賞」という話があるように、クラックを100%防止できませんが、いままでの現場施工では約70%のクラックが減っています。
Q15.具体的な使用例をあげて下さい。
- 1.モルタル工事
笠木の天端、ベランダ廊下の土間、階段の踊り場、階段の段々やサッシ回りのトロ詰めはポンプで送っても「ダレ」ません。
2.木造外壁
材料の「パラ落ち」が少なく、また「押さえ」が楽です。
3.しっくい
従来の「スサ」に比べて「ダマ」がなく、また「押さえ」が楽です。
4.タイル工事
貼り付けモルタルに混入するとアストロンが層内において「面連結」しタイルの剥落事故を大幅に減少します。
5.造形工事
公園等の造形遊具や擬木擬岩などの造形モルタルにも活用されます。
6.モルタル吹付工事
法面箇所などにおいて、材料のロス率が少なく、仕上面に角が立ちません。